人の気持ちが分からないのが発達障害なので、身近な相手をきちんと知ろう

対人 発達障害

こんにちは、マイノリライフです。
発達障害を持つ多くの方と同じく、人の気持ちが分かりません。

そもそも人間にはテレパシーがないので、分かるわけがありません…って、なんかみんな分かり合ってるっぽくない?テレパシーか?

みたいな方向けに書きました。
テレパシーは諦めて、自分にできる方法で人の気持ちを分かろうとしましょう。

自分の中に相手のイメージ像を持つと、相手に配慮しやすくなる

ぼくは自分の中に、身近な人ひとりひとりの具体的なイメージを持つようにしています。
この人はこういう人、あの人はああいう人。って感じです。

発達障害があると人の気持ちを読み取りづらくて困るのですが、代わりに観察力はあるという方も多いはず。

有る能力をフルに活かして、無い能力を補う。

目の見えない人が聴覚や触覚が研ぎ澄まして、視覚を補うのと一緒です。

すぐ諦めて「できないよぅ!」と投げ出すのはよくないですが、無理なものは無理と割り切って、代わりにできることをしてみませんか?

ちなみに、ちょっとサイコパスなことを言いますが、慣れるまでは人を人として見るより、物を見るような見方で見ると、観察力を発揮しやすいかもしれません。

これは個人差があると思うのですべての人におすすめできるわけではありませんが、人よりも物に対する関心が強いタイプの人は一度試してみてください。

人の気持ちが分からないのは、脳の働きが違うから

かなりはしょりますが、発達障害の人は普通の人と脳の働きが少し違うようです。

健常者では、目を見ると、 扁桃体や内側前頭葉が活発に使われたが、アスペルガー症候群や高機能自閉症の人では、扁桃体はまったくといっていいほど使われず、内側前頭葉もあまり使われなかった。その代わりに、物を認識するときに使われる領域が活発に働いたのである。

岡田尊司著「アスペルガー症候群」から引用

扁桃体とは、脳の中の情動や社会性に強く関わる部分のこと。
先ほど物を見るような見方で人を見るといいですよといったのは、これが理由です。

そもそも脳の働き方が違うので、普通の人がやるようにやろうとしても無理というわけですね。
もちろん人によってはできるでしょうし、できない人もかなり努力したらできるようになるのかもしれませんが、難易度は高いはず。

社交辞令やお世辞に軽くパニック

ぼくもよく知らない人の細かい機微は読み取れないので、相手の言っていることが社交辞令なのか、本気なのか分からず、今でも混乱します。

  • 社交辞令だったら、本気にされても迷惑だよね
  • 本気だったら、社交辞令な対応したら失礼だよね

こんな感じで、どっちが正解か分からないし、どっちを選んでもまずいことになるような気がしてしまいます。

家に帰っても、夜寝るときも、ひとり反省会をして悶々とし続けたりしてました笑

ケーススタディーは知らない人には活かしづらい

こういう人にはこうする、ああいう人にはああするという、パターン化ですね。

パターンを覚えて対処するのは発達障害を克服する上でかなり役立つやり方だと思いますが、人の些細な機微を読み取るのは難しいし、似たように見える反応でもあの人とこの人では感じていることは違うかもしれません。

些細であるほど読み取りづらく、人には個性があるのでパターン化しづらいでしょう。

勉強したのに役に立たないじゃん…

ぼくは読書が好きなので、あと友だちもいなかったので困ったときにも本に頼ります。

人の気持ちを何とか読み取れるようになろうと色んな本を読んでみたのですが、成果があったような感じはありませんでした。

それもそのはずで読んでいたのは会話術やコミュニケーションの本。
会話の当たり障りない返し方はわかっても、機微の読み方は分かりません。

たぶん、なんとなく雰囲気を感じ取るものなので、勉強するより色んな人観察したほうが身に付くと思います。

ちなみに、人の些細な機微の読み取り方を教えてくれる本ってあるんですかね?
あったらぜひ教えてください。読みたいので。

困っているのは、身近な人と上手くやれないからですよね?

身近な人との関係がだんだん悪くなっていくのが、発達障害によくあるパターンです。

職場などのコミュニティーに居場所がなくなっていく、自分の周りの人たちも疲れていく、というのが問題なわけで、滅多に会わない人や1回しか会わない人のことはそこまで気にしなくてOKです。

  • どうせコイツとはもう会わないから、困らせてやろう
  • コイツとは滅多に会わないから、今日は思い切り罵倒しよう

この記事読んでる方は、こんなこと考えませんよね?
ならOKです。

上手くできないだけで人を思いやる気持ち自体があるなら、滅多に会わない人を傷つけることはそうないはず。

どうしても不安なら当たり障りの無いことだけ話したらいいです。

第一印象はむしろよかったので、初対面はどうでもよかったです

この間ツイッターで見て笑っちゃったんですが、ぼくはまさにこれです。

何でかわからないけど第一印象がよくて、仕事ができるように見えるみたいです。
そこからだんだんボロが出て、ギャップでどんどん落ちていくことが多かったわけですが、とりあえず初対面なら大丈夫!という謎の安心感がありました。

その場限りの関係や滅多に会わない人には印象がいいのであまり困らない。
なので困っている身近な人との関係に集中したほうがいいかなと思います。

ぼくは相手を”定義”してみました

ぼくは身近な人を観察しまくって、その人のイメージ像を自分の中に持ちました。

そのためにしたことが、その人を勝手に定義することです。

  1. 相手を観察しまくり、その人を構成する要素を知る
  2. 要素を集めて、その人はこういう人だと定義する
  3. 自分の中の定義から、相手の反応を予想する

物を見るように人を見るという特性を活かしたやり方ですね。
順番に解説していきます。

相手を観察しまくり、その人を構成する要素を知る

ぼくには尊敬する先輩がいるのですが、じつは彼と話した回数はあまり多くありません。

なんていうか、その人と話すのが怖かったんですよね。
気さくな人ではあるし、尊敬もしているのですが、相性ですかね。
ぼくにとって話しづらいタイプの人だったんです。

ただ、ぼくはその人のことをすごく観察しました。

  • 彼が読んでいた本はその日のうちに買って読んだ
  • 彼が聞いている動画の音に耳を澄ます
  • ストレスの耐え方や、部下の庇い方

その人の好きなものや見ているものに注目すると、その人がどんな考え方をするのか、ある程度拾うことができます。

調子が悪いときや負荷がかかっているときこそ、その人の人間性みたいなものがでると思うので、そういうときは彼が何のために、どんなふうに耐えているのか想像しながら観察しました。

また、そうやって観察していると相手の好きなものや信条のようなものが見えてきます。
時々その話題を振ってみると、好きなものの話ですから、たくさんのことを話してくれました。

相手の好きなもの(=相手の話したいこと)について聞けば、聞き手に徹底できるので、会話が続かない心配も減ります。

要素を集めて、その人はこういう人だと定義する

観察したことと話してもらったことから、その人がどんなものが好きでどんな考え方をするのかがなんとなくわかりました。

  • イチローや経営者のような、成功者が好き
  • 逆境からのし上がった人のエピソードが好き
  • 家族を何より大切にしている
  • 多少ずるいことをしても、成果にこだわる
  • 自分の中の優先順位が明確で、会社も普通にサボる

まぁ、すごい人ではありますが、一般的に立派と言われる人かといわれると怪しいですね。
でも、ぼくはずるいところも含めて好きだし尊敬してます。

自分の中の哲学を明確に持ってる人で、そこだけはぶれない人でした。

これがぼくの中にあるその人の定義です。
どんな哲学を持っているのかも、ぼくの中ではっきりしてます。

もちろんこれはぼくの想像で、勝手な決め付けですが、どの道相手の中身なんて見えません。
このイメージを相手に押し付けさえしなければ、いいんです。

自分の中の定義から、相手の反応を予想する

この定義を持ってから、話しづらいと感じていた彼と、すこし話しやすくなった気がします。

  • 考えを想像し、的確な質問をする
  • 相手の興味ありそうな話題を振る
  • 相手の興味なさそうな話題は避ける

定義のおかげでこれらができるようになり、話しやすくなったのでしょう。

今もときどき相談に乗ってもらうのですが、この人ならこう言うだろうなとイメージしてから相談するので、言われたことも理解しやすい。

ちなみに、今のところイメージとかけ離れた答えが返ってきたことはないので、このやり方はそこそこ信憑性があるのかなと思います。

何と言われるか大体想像がつくので、本当に大事なことだけ相談できるのもいいですね。
あれもこれも相談するわけではないので、お互いの時間の尊重にもなります。

知らない誰かより、身近な人を知っていこう

ここまで読んでくれてありがとうございます!
今日話したのは、人の気持ちがどうしても読み取れなかったぼくが編み出した、いわば秘策です。

この方法だとすこし時間はかかりますが、人の気持ちが分からなくても、相手の気持ちを考えることができるようになります。

  • この人はこう言われたら嬉しいかも
  • あの人はああ言われたら傷つくかも

こういう想像ができるだけで、周りとの関係は随分良くなるはず。

すぐに使えるやり方ではないし、よく会う人にしか使えないやり方です。
だけど、相手を深く知れるやり方でもあるので、本当に付き合って行きたい相手を見定めることもできます。

基本ぼくは交友関係は狭く深くのほうが消耗しないので、これからも自分にとって大事なすこしの人を、大事にしていこうと思います。

引用元の書籍の紹介です
アスペルガー症候群 岡田尊司著
分かりやすく網羅的で、初めての一冊におすすめ。
ぼくがはじめて読んだ発達障害の本でもあります。
淡々と述べつつ希望の持てる内容で、無理のない特性の活かし方も紹介してあり、今回の「物のように人を観察する」方法は、この本から思いつき、ずっと使っています。

ちなみに、最近はアスペルガーとは呼ばずにASDと呼ぶようですね。
ぼくはアスペルガーという方が好きなのですが、記事内での書き方変えようかな…